【陰陽五行論塾】2021年4月の動向

やわらかな春風に桜舞う今日この頃、
皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

先日、なんともみずみずしい桜の花びらを見ました。

明日があるとは限らない毎日にあって、それでも明日を期待してしまう。

そんな想いに満たされた時間でした。

陽気増す晩春の候、皆様にとっての追い風となることを願いまして、
今月の動向をお届けいたします。

今月(4/4~5/4)は壬辰(じんすいのたつ)月です。

水性で陽の十干「壬(じんすい)」と、
土性で陽の十二支「辰(たつど)」が
組み合わさった干支です。

壬は大海、大湖を表し、
辰は山岳、湿った土を、季節では晩春を表します。

そのため、壬辰は「春の大湖」 というイメージです。

壬辰月のポイントは以下の通りです。

◆竜の雲を得る如し

今月は、とても運の強い月となります。

六十花甲子中最も粘り強い質も手伝い、
変転変化の中にもコツコツと積み重ねることができますので、
突き抜けた成功を果たす大チャンスの月となります。

最大のポイントは、仕事をすることです。

しごとをする、はたらく、その定義や表記する漢字は様々ありますが、
私は、傍(はた)を楽にするという観点が、
大切な人を救い、明るさをもたらし、ひいては社会貢献につながり、
世に新しい価値の創造と発展をもたらすのではないかと考えます。

一般的に仕事をするためには、
知識や技術、能力といったものが必要ですし、
大きな力がないと他者を救うことも変革することも難しい、
なんて言われたりします。

本当にそうでしょうか。

今日まで生きてきた過程で、それがどんな人生であったとしても、
私たちは傷つき、悩み、失敗してきました。

それは恐れや苦しさや後悔という形をとって現れるかもしれませんが、
人に寄り添い、想いを馳せ、他者を救う力に変えることもできるはずです。

乾いた心に潤いを与え、革新と希望をもたらし、
パラダイムさえも変えてしまう。

そのために必要なのは、能力ではなく想いではないでしょうか。

どんなに小さな翼であっても、
どんなに頼りない爪であっても、
どんなにか細い躯体であっても、
その目に輝きを宿していることが、何より強い力になるはずです。

熱を帯びた心の声は、今何を語っていますか?

運は味方してくれています。
見るべきものは可能性だけです。
羅針盤(帝王学と陰陽五行論)は、すでにその手に。

さぁ、いきましょう。

飛龍昇天、知性と恵みの雨雲の渦を届けに。

◆芸術という問いかけ

運の強さに加え、芸術的才能も発揮されます。

現実のドロドロした世界からは一歩後退し、
離れたところから眺める、
そんな芸術家的な視点でものごとを見る月にしてもいいかもしれません。

壬は水性です。

ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。

水はその場にとどまると腐りますので、流すことが大切です。

五行でいうと、水→木→火といった感じです。
培った知性は、仕事で発揮し、芸術に昇華する。

他にもさまざまな解釈ができますが、
例えばそのような見方をした場合、
今月、仕事(木性)と芸術(火性)を意識することは
学理的にとても理にかなっているといえます。

もちろん、水源としての金性を取り入れるのも効果的です。

しかし、そもそも芸術とはなんでしょう。

これも解釈は多々あるかと思いますが、数ある解の一つとして、
「問いかけ」を挙げてみます。

芸術に触れる際に、画力やセンスや審美眼は
必ずしも必要なものではなく、
これまでの常識や価値観を疑う、見つめ直す、
違う次元で捉えることが大切であり、
そのための問いかけが芸術の一側面であると思います。

壬が司る破壊と創造。

そして、壬の中で唯一調舒星を内在する壬辰。

今月、皆様独自のアート領域が展開されるかもしれません。

正解はありません。

言葉で、感性で、在り方で、問えばいいのです。

芸術は爆発かもしれませんが、違うかもしれません。

◆制約を喜びとする

これから新しい世界を切り開かんとする時、
ルール、慣習、家庭、地位などは、
時に足かせとして感じることがあるかもしれません。

もっと自由に動けたら、お金があれば、都会に住んでいたら、
親の面倒を見なくてよければ、私にもっと力があれば…。

普通に考えるとそれらは不自由さの象徴なのですが、
壬辰月は、制約が多い不自由な環境でこそ、
見事な伸びを見せていきます。

大きな成功のための代償は、大きな制約なのです。

恵まれた環境や才能で花開くのではなく、
人生における不自由さを味わうことが、成功要因となるのです。

注意点は、その制約を手放したくなった時です。

大きな成功もいらない代わりに、制約から解放されたい。

そのような時は、もちろん逃げていいし、手放してもいいのですが、
もう一度立ち返ってほしいのです。

目的は、成功そのものではなかったはずです。

本当の目的はなんだったか、人生のコンパスはどこを指しているのか。

なんのために生きているのか?
私の夢は何か?
私の想いは?

在り方を問い、宿命を探究した先に、
その答えが見つかるかもしれません。

その日まで、皆様とともに歩むことができましたら、
こんなに嬉しいことはありません。

いつも本当にありがとうございます。

◆土用の丑

今月は春の土用です!

丑の日は、4/23(金)です。

スタミナのつくものを食べて、熱い夏に備えましょう♪

以上、壬辰月のみで見たポイントです。

ご自身の天中殺や運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい在り方を探究していただけますと幸いです。

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